こんにちは。金沢文庫が最寄り駅のてらまえ整骨院、小泉です!
今回は、膝についてのお話です。
膝にトラブルを抱えている方の施術をしていると、時よりこんな質問を受けます。
『膝の水を抜くとクセになるんですか?』
これは私が整形外科で勤務していた時も、何度となく受けてきた質問です。やはり当事者にならないと気にもならないので、膝にトラブルを抱えると皆さん不安になるのかと思います。
結論から言うとクセにはなりません!
先ず膝関節全体は、関節包という一つの袋に包まれています。
その内側は滑膜というスベスベした膜で覆われていて、関節の内部は粘液性のある水(関節液)で満たされています。(関節の動きを円滑にする+関節軟骨に栄養を送るという役割)
そしてこの関節液の量を調節するのが滑膜です。
滑膜は、新しい関節液を作ると同時に、古い関節液を回収する働きもします。しかし、なんらかの理由(外傷など)で負傷し、その際に出た関節液の回収が追いつかなくなった時、膝に水が溜まります。
この状態になると、関節自体の動きが鈍くなったり痛みを伴うので、ここで整形外科に受診するという流れが殆どです。そして水を抜いてもらうわけですが、1回で落ち着く方もいれば、複数回の方もいます。
この複数回が『膝の水を抜くとクセになるらしい』と言う正体になります。
膝の炎症が続いていると再度水が溜まり、また抜くことを繰り返すので、それが『クセになる』と言われているわけかと思います。抜くこと自体が悪いということではありません。逆に溜まった水をそのままにすると、炎症が引かず、痛みをさらに悪化させることもあります。
軽度のものであれば抜く必要はなく、包帯やサポーターにて固定すれば自然に落ち着きますが、それが1~2週間近く同じ状態、若しくは更にひどくなる様な状態が続いてしまっているような場合は、整形外科を受診されることをお勧めします。
今回は直接的なストレッチ等のアドバイスではないですが、参考にして頂ければと思います。また、何かお身体の事で気になる事があれば、LINEよりお問い合わせいただければ幸いです。それでは。